F# 4.0、全プラットフォーム向けにリリース

Visual Studio 2015の登場に合わせて、Microsoftの関数言語F#がリリースされた。変更には、さまざまな新機能、バグ修正、性能改善のための追加が含まれている。合わせて、デバッグと編集を簡単にするために、VS2015の言語ハンドリングを改善する変更もなされている。

Microsoftは、F#のバージョン4がコミュニティを巻き込んでオープンに開発されたことを強調している。以前書いたように、コントリビュータの約4分の1がMicrosoftに所属しており、残りが外部だ。Visual F#チームによると、VS2015にはマイナーなバグがあり、F# 4.0 RTMは間違ってVisual F# 2015 RCと表示される。もしVS2015 RTMがF#付きでインストールされていれば、あなたはF# 4.0 RTMを手に入れている。リリースノートにはバージョン4の詳細が書かれており、commit dd8252eまでになされた変更に対応している。

既存のF#開発者は、MicrosoftのLincoln Atkinson氏によるF# 4.0の新機能の一部を説明した概要ビデオをみると良いだろう。この言語になじみのない人は、F# Software FoundationTryF#にあるリソースから手をつけた方が良いかもしれない。

F# 4.0を深く調べたい開発者にはいくつかの選択肢がある。Windows開発者はおそらく、VS2015 RTMをインストールするのが最速の道だろう。Windows上でF#開発に貢献したい人やVS2015以外のツールを使いたい人は、Visual F#リポジトリを利用すればよい。Windows以外のプラットフォームに関心のある開発者は、F#のOpen EditionとそのGitHubリポジトリに目を向ける必要がある。変更および追加はVisual F#リポジトリからOpen Editionリポジトリへと流れるが、意図のあるなしによらず、2つのプロジェクトが分裂しないよう注意が払われている。