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芥川賞を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹の小説『火花』が全文掲載されている、月刊『文藝春秋』9月特別号(7日発売)が、5万部増刷されることが24日、発表された。

同誌はこれで3刷目。8月後半に入っても書店からの引き合いが多く、品薄状態が続いている上、芥川賞の贈呈式が21日に行われ、この報道効果で需要が膨らんだため、今回の増刷を決めた。

これで、累計発行部数は110.3万部。第130回芥川賞を受賞した『蹴りたい背中』(綿矢りさ)、『蛇にピアス』(金原ひとみ)が掲載された、歴代1位の2004年3月号(118.5部)まで、8.2万部まで迫っている。

同誌には、選考会翌日に行われた、又吉へのインタビューも掲載されており、子供時代や、文学に出会った頃のこと、初めて読んだ芥川賞作品の思い出など、1時間にわたって語っている。このほか、又吉と同時受賞となった、羽田圭介氏の『スクラップ・アンド・ビルド』と、羽田氏へのインタビューも掲載。また、選考委員9人の選評も掲載されている。