台湾の灯台建設を非難=南シナ海で―ベトナム

 【ハノイ時事】ベトナム外務省報道官は24日、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島・太平島に台湾が灯台を建設していることについて「ベトナムの主権を侵害する違法な行為だ」と非難し、直ちに中止するよう求めた。太平島を実効支配する台湾が、さらにその基盤を強固にするのをけん制した発言だ。

 報道官は、灯台建設について「南シナ海の緊張を高め、状況を悪化させる」と語り、地域の平和と安定を損なうとの考えを強調した。

 台湾は、太平島で滑走路を建設したり、実弾を使った射撃訓練を行ったりしてきた。ベトナム政府は昨年11月にも射撃訓練に抗議している。