火鍋店で追加スープを注文したら、頭に熱湯をバシャーッ! 中国モンスター店員にご用心 | ニコニコニュース

やけどを負った林さん
日刊サイゾー

 8月24日夜、中国浙江省温州市内の火鍋店「火鍋先生」で、ひとりの女性客が大やけどを負った。この被害者とトラブルとなった男性店員が、彼女の頭の上から熱湯を注いだというのだ。

 「温州商報」(8月25日付)によると、トラブルの原因は火鍋の「スープ」だったようだ。

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 被害者の林さんは24日夕方、生後7カ月の赤ちゃん、妹、母親とともに、家の近くにあるこの火鍋店にやって来た。食事を始めて1時間ほどたった頃、鍋の中のスープが減ってきたので、男性店員に追加するよう注文した。  

 男性店員は「はい」と反応。しかし、忙しそうに違うテーブルの接客をし始めたため、林さんは同じ男性店員に催促した。すると男性店員は、「鍋の中にスープはまだあるから、スープの追加はしない」と突っぱねたという。

 この対応に不満を持った林さんは、クレームを言うため、店の責任者を呼ぶよう男性店員に告げた。しかし男性店員は、「誰を呼ぼうと俺には関係ない」と言いながら、どこかへ行ってしまったという。

 それから数十分後、林さんのテーブルに現れた男性店員は林さんに「店内の厨房内で話がしたい」と申し出たが、林さんは拒否。テーブルで話をするよう、男性店員に要求した。すると男性店員は、またどこかへ行ってしまったという。

 彼が林さんのもとに再び現れたのは、それからさらに数十分たった頃だった。彼は熱湯の入ったボウルを抱え、食事中の林さんの背後に忍び寄ると、彼女の頭上からその熱湯を浴びせたのだ。

 家族によると、大声で泣き叫ぶ林さんに対し、男性店員はさらに殴りかかろうとしていたという。その後、病院に緊急搬送された林さんは全身の42%にやけどを負う重症と診断された。命に別状こそないものの、現在も入院中だ。

 事件を起こした男性店員は17歳で、家計を支えるため、この火鍋店でアルバイトをしていたという。

 店の近くに住む人によると、事件を起こした男性店員は身長が180cmほどあるイケメンで愛想もよく、仕事上でトラブルも起こしたことのない優秀な店員だったようだ。ほかにも彼を知る人物は一様に、彼がこうした事件を起こしたことについて「信じられない」と話しているという。警察は、男性店員の当時の精神状態なども含め、捜査を続けている。

 「中国の飲食店の店員には変なヤツが多い」と話すのは、上海市在住の日本人男性(36歳)だ。

「客が注文のために手を挙げていても無視するなんてのは序の口で、忙しくなるとイラついた態度を取る店員も少なくない。特に若い店員。中国の飲食店の店員の多くは地方からの出稼ぎ労働者で、店の寮に住み、賄いで食いつなぎながら、実家に仕送りを続けている。そうした境遇の中、ぶつけようのない不満をくすぶらせているんでしょう。嫌いな客の料理に唾や汚物を入れたりする陰湿なモンスター店員もいるので、私はできるだけ物腰やわらかく接するように心がけています」

 中国の飲食店では、客のほうが気を使わなければならないようだ。