お気に入りの「場所」をブックマークしておくためのMapstr、80万ドルを調達して新たな未来を画策中 | TechCrunch Japan

フランスのスタートアップであるMapstrが、提供する地図アプリケーションをご存知だろうか。しばらく前にバージョン1.0をリリースしたのだが、すでに次版を見据えた企画が進行中であるらしい。エンジェル投資家たちから80万ドルの資金を獲得し、数ヶ月のうちに新しい機能をリリースするとしている。

ご存じない方のために記しておくと、Mapstrは「場所」を対象としたブックマークサービスだ。地図とメモ機能をミックスして、お気に入りの場所を記録しておいたり、行きたい場所をチェックしておくことができる。

登録した場所にはいくつでも好きなだけタグ(restaurant、sushi、cocktail、など)を付けることができ、過去の記録情報を簡単に探すことができるようにもなっている。営業時間や電話番号なども、簡単に記録しておけるようになっている。

MapstrのファウンダーであるSébastien Caronとは先週話をする機会があった。このアプリケーションで実現したいことなどをいろいろと教えてくれた。先月にバージョン1.0をリリースして以来、5万人が利用して、40万ヶ所が登録されているのだそうだ。

最初に試したベータ版の頃は、情報をローカルに保存しておく自分のためだけのツールという体裁だった。バージョン1.0からは、自分の登録した場所を一覧できるプロフィール画面の機能が実装され、またそれらの場所情報を友人とシェアできるようになった。他の人を友だち登録すれば、その人が公開しているマップ情報を見て、そして面白そうな場所を発見することができるようになっているのだ。

このプロフィール機能は、Mapstrの今後にとってもとても重要なものだ。多くの人に「場所発見ツール」として使ってもらうため、たくさんの人に場所情報をブックマークして共有してもらいたいと考えているのだ。そしてそうした情報をより積極的に活用していきたいと考えている。これから実装する機能の一部を紹介すれば、まずブックマークした場所の近くにきたときに通知を送る機能を考えているそうだ。これにより、近くまで来ていたのにうっかり立ち寄り損ねてしまうようなことを防ぐことができる。また、場所をブックマークするだけでなく、自分で撮影した写真も加えられるようにしようとしている。ブックマークしたレストランのメニュー情報などもあわせて記録しておくことができるわけだ。さらに「オフィシャルマップ」の機能も考えているそうだ。たとえば雑誌社などが地図を作成し、一般の利用者たちがその情報をフォローするような使い道を考えている様子。

なお、現在はiOS版のみが提供されている。Mapstrとしては、近々Android版およびApple Watch版もリリースしたいと考えているのだそうだ。などなど。ともかく多くのプランが現在進行形で動いているところであるらしい。新たに獲得した資金で、試してみたいことがいろいろとあるようだ。

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(翻訳:Maeda, H