『FFXIV』祖堅正慶氏が生演奏を披露! Blu-rayサントラ『BEFORE THE FALL』発売記念イベント@新宿【動画あり】 | ニコニコニュース

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文・取材・撮影:編集部 小山太輔

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 2015年8月26日、『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)のパッチ2.2~パッチ2.5までの曲を収めたBlu-rayフォーマットのサウンドトラック『BEFORE THE FALL: FINAL FANTASY XIV Original Soundtrack』が発売された。これを記念して同日、東京・タワーレコード新宿店にて、サウンドディレクターの祖堅正慶氏が生演奏を披露するインストアイベントが催されたのだ。

 イベントはこれを皮切りに、8月28日にタワーレコード名古屋パルコ店、9月5日にタワーレコードアミュプラザ博多店、翌9月6日にタワーレコード難波店で開かれる予定。この記事では初回の新宿でのイベントを、動画をまじえてお届けしよう。なお、ディスクの仕様やイベントの詳細は<<こちらの記事>>を参照されたい。

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 1時間近く前からステージ周辺に聴衆が集まり始め、開始直前にはフロアの半分ほどを占めようかという大賑わいに。そしてイベント開始の時間が訪れた。司会の呼び込みで祖堅氏は軽やかに登場。バックにかかっていた曲はファンの人気も高い『Pa-Paya』だ。だが、祖堅氏は脇に控えていた音楽部門のスタッフに「もっと荘厳な曲だろ!」と不満を漏らしつつ、入場をやり直すと言い始めた。

 ところが再入場時にかかった曲はやはり『Pa-Paya』。

 というツカミで聴衆はすでに大盛り上がり。「私、タワーレコードの店員の……」とボケたっぷりの自己紹介ののち、トークイベントは始まった。

 イベントの冒頭、司会からオリコンランキングでデイリー1位を取得したとの知らせが入ると、これにはご本人も「そんなことあるのかな」とうれしい笑顔。「翌日には0が1個増えているから」と照れ隠しをしつつ、「それでもスゴいこと」とスタッフに指摘をされていた。

 発売に対しての反響を問われても、「明後日シアトルに向かうから、それの仕込みで精一杯」といつものようにはぐらかす祖堅氏。じつは前夜に「Blu-ray(で発売するもの)なので、わからないことがあれば尋ねて」とTwitterでプレイヤーからの問い合わせを受け付けたところ、意外と反応が少なく、「4枚目ということもあって、『FFXIV』のプレイヤーの皆さんにはわかっていただけているのかなと思った」とコメントしていた。

 また、お気に入りの収録曲を問われると、「61曲全曲にコメントを付けているが、すべてグチが書いてありますので!」と回答。『蒼天のイシュガルド』の制作が大詰めのときにその作業があり、いちばん遅くなったものなどは、映像を編集している横でコメントを書いていたという。

 続いて司会が聴衆にお気に入りの曲を尋ね、答えが返ると、氏はひとつずつコメントを返していた。

◆『雪上の足跡 ~蛮神シヴァ前哨戦~』


→「たいへんだった。アイツ、床凍らせてくるんだもん」。

◆『混沌の渦動 ~蛮神リヴァイアサン討滅戦~』


→「今回は3曲あるからね。和太鼓(『船乗りには難破を ~蛮神リヴァイアサン前哨戦~』)を抜いたら2曲な。ちゃんとしている女性バージョンのものと、ちゃんとしていないゲームに乗っかっちゃったリヴァイアサンが入っているから、聞き比べて」。

 じつはこのリヴァイアサン討滅戦用に10あまりの曲を作ったが、納得のいくものができずに落ち込んでいたときに、宣伝チームのアニー先輩こと白杉浩嗣氏に「そういうこともあるよな」と肩を叩かれた瞬間、曲冒頭のリフが編曲された状態で頭の中に鳴り響いた、と白杉氏のモノマネをしながら語る祖堅氏。このエピソードは先日の14時間生放送の氏のプログラムでも触れられていたが、詳細については、このストアイベント直前に祖堅氏を直撃したインタビュー(後日公開予定)の中であらためて語ろう。

「開発スタッフから人気のある曲は?」の問いには、「シヴァの後半(『忘却の彼方 ~蛮神シヴァ討滅戦~』)が好きみたいで、まあフラストレーションが溜まっているんでしょうね。ギャーギャーできる曲がいいみたいです」と解説。

 なかでも、「ふだん人のことを褒めないバトルチームのリーダーの権代(光俊氏)という男がいるんですけど、彼が「いやー、いいッスわ、アレ」と『忘却の彼方』を褒めていた」と披露。ちなみに権代氏は『秘密坑道 ~氷結潜窟 スノークローク大氷壁~』も好きとのこと。「よくわかなんい人だよね」と祖堅氏はつぶやき、またも笑いを誘っていた。

 そのスノークロークについては、作っているときに聴きながら何回も寝たことを告白。スノークロークは寝てしまうため、フェンリルまでたどり着けないから難度が高いはずと断言していた。

●いよいよ生演奏

 ここで集まった聴衆から質問を募集。以下はそのやりとりだ。

Q.曲を作っているときの息抜きはどうしているのか?


A.作曲だけでなく、効果音の作成やそれらの編集、後輩の査定、部署間の闘争などをしているので、1日中曲に浸っていることもなかなかなく、気がついたら息抜きできている。

Q.いままで食べたキャベツ太郎の数は?


A.発売元が生産している10分の1ほどは食べているのでは? (差し入れとして持ってきていた客に、)今日は雨が降っているから湿気らないようにフタをしておいてね。

Q.いつ寝ているんですか?


A.(スタッフと顔を見合わせ)……意外と寝ている。(地獄の)ミサワじゃないけど、2~3時間は。寝られる日もぜんぜんありますよ。

Q.ということは寝られない日もある?


A.(スタッフの顔を確認してから)そんなわけないじゃないですか-(笑)。どこでも寝られますよ、僕は。大江戸線でよく寝ています。

Q.納期がいちばんキツかった曲は?


A.曲ではなく、パッチ2.5。ワンダHARDやミドガルズオルム戦。パッチ2.5の曲の締め切りが2014年12月の東京のファンフェスティバル最終日の翌日で、今回のディスクに映像をオマケとして入れたステージを終えた感動の嵐のあと、数時間後にはデスクの前で仕事をしていました。

Q.一週間休みをもらえたら何がしたい?


A.RISING SUN ROCK FESTIVALにずっと行きたいが、11年間行けていない。休みが取れたら行きたいが……大丈夫ですか? こんな答えで。

 ここで質問も一段落。出がけにスタッフから聞いたとこぼしながら、14時間生放送で9月14日に『蒼天のイシュガルド』から6曲を配信することを記念して、『蒼天のイシュガルド』から『HEAVENSWARD』、そして今回のサウンドトラックから、『魔大戦の傷跡 ~腐敗遺跡 古アムダプール市街~』を生演奏した。

 演奏後は、「今日は終電を気にして帰らないと、アレキに間に合わないから気をつけて! 禁書もちゃんとチェックするんだよ! 俺は先週270しか集められなかったから」とプレイヤー思いの言葉をかけ、「最後にひと言」との申し出には、「NO MUSIC NO LIFE!」とタワーレコードのキャッチコピーを挙げながらイベントは終了した。