海上保安庁は27日、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海警備強化に向け、同県の離島に巡視船を配備する費用などとして、2016年度予算の概算要求に509億円を計上した。小笠原諸島周辺に昨年秋、中国サンゴ密漁船が押し寄せたことを受け、全国各地の離島監視体制も整える。

 尖閣周辺で領海侵入を繰り返す外国漁船の急増に対処するため、沖縄県・宮古島に近い伊良部島の長山港に小型巡視船9隻と人員約200人を配備する方針で、地元と調整を進めている。宮古島海上保安署は海上保安部に格上げし、ジェット機による24時間の監視体制構築も急ぐ。

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