Phone Arenaは27日（現地時間）、米アップルの元CEOが共同創業者に名を連ねる米国のスタートアップ企業Obiが、2機種のAndroidスマートフォンを発表したと伝えています。
Obiは、かつてアップルにおいて1983年から1993年にかけてCEOを務めていたことで知られるジョン・スカリー氏が共同創業者になって設立されたスタートアップ企業となりますが、今回彼らによって発表された新型端末「Worldphone SF1」および「Worldphone SJ1.5」はともにコストパフォーマンスとデザイン性に優れる端末となりました。
以下は、両モデルの主なスペックと特徴です。
Worldphone SF1
| OS | Android 5.0.2 Lollipop |
| ディスプレイ | 5.0インチ フルHD（1920×1080）IPSディスプレイ |
| 液晶保護 | Corning Gorilla Glass 4 |
| SoC | Qualcomm 1.5GHz駆動 64-bit オクタコア Snapdragon 615 |
| RAM | 2 / 3GB LPDDR3メモリ |
| ストレージ | 16 / 32GB eMMC 4.5メモリ |
| メインカメラ | 1300万画素（Sony IMX214） LEDフラッシュ 搭載 |
| フロントカメラ | 500万画素 LEDフラッシュ 搭載 |
| バッテリー | 3000mAh |
| ネットワーク | 2G / 3G通信 4G LTE通信 |
| ワイヤレス | Bluetooth 4.0 デュアルバンドWi-Fi 802.11 a/b/g/n |
| その他 | microSDカードスロット（最大64GB） デュアルSIM機能 急速充電機能（QuickCharge 1.0） |
| 外形寸法 | 146(W) × 74(D) × 8.0(H) mm |
| 本体重量 | 147g |
全体的にハイエンドよりのミッドレンジ級のスペックに仕上げられているほか、0.2mmほど出っ張ったディスプレイ表面にはラミネート加工に加え、耐指紋コーティングを塗装しています。
ユニボディ構造を採用するプラスティック素材製の筐体を上下に挟み込む金属素材製のフレームはデザインにアクセントを与えていますが、どことなく米マイクロソフトの「Lumia」シリーズやアップルの「iPhone」シリーズの面影を感じるのは単なる気のせいでしょうか。
また。ノイズキャンセリング機能を実装しており高品質の音声通話を実現しているほか、「Dolby Audio Surround 7.1」にも準拠しており、Worldphone SF1を通じて再生される楽曲の音質を向上させることも可能にしているとのことです。
これだけの充実のスペックと機能を備えながらも、驚くべきことにその価格は199ドル（約2万4000円）とされており、非常にコストパフォーマンスに優れた端末となっています。
Worldphone SJ1.5
| OS | Android 5.1 Lollipop |
| ディスプレイ | 5.0インチ HD（1280×720）IPSディスプレイ |
| 液晶保護 | Corning Gorilla Glass 3 |
| SoC | MediaTek 1.3GHz駆動 32-bit クアッドコア MT6580 |
| RAM | 1GB |
| ストレージ | 16GB |
| メインカメラ | 800万画素（OmniVision OV8865） LEDフラッシュ 搭載 |
| フロントカメラ | 500万画素 |
| バッテリー | 3000mAh |
| ネットワーク | 2G / 3G通信 |
| ワイヤレス | Bluetooth 4.0 Wi-Fi 802.11 b/g/n |
| その他 | microSDカードスロット（最大32GB） デュアルSIM機能 |
| 外形寸法 | 146(W) × 73(D) × 7.95(H) mm |
| 本体重量 | 131g |
SF1よりも全体的に控え目なスペックとなった上、ノイズキャンセリング機能やDolby Audio Surround 7.1なども実装されてはいませんが、119ドル（約1万4千円）という販売価格を考慮すれば “十分” と言えるのではないでしょうか。
また全体的なデザインはSF1と同系統の仕上がりを見せていますが、端末前面部にはディスプレイが出っ張らない完全なフラットデザインが採用されている点など、両者の間には幾つかの明確な差異を見出すことができます。
なお、Phone Arenaによると、両モデルともにベトナム、インドネシア、南アフリカ、インドなどの新興成長市場に対しての投入が計画されているとのこと。はたして既に無数のライバルがひしめき合う市場で、Obiは明確な立ち位置を確立することはできるのでしょうか。
[Obi via Phone Arena]