クラクションに激怒し、車のフロントガラスを素手で破砕! 凶暴“アウトロー妊婦”が中国各地で大暴れ | ニコニコニュース

妊婦と女性運転手の口論の様子。妊婦は鬼気迫る表情だ
日刊サイゾー

 妊娠中の女性はホルモンバランスの影響から、精神的に不安定になってしまうことがある。しかし中国の妊婦は、そのスケールが違ったようだ。

「騰訊新聞」(8月12日付)によると、11日、中国遼寧省瀋陽市内の道路で、1台の乗用車が横断歩道の上に停車しており、中年の妊婦が激しく何かを叫んでいるのが目撃された。あまりの剣幕に周囲の人が通報し、警察もすぐに駆けつけた。すると、妊婦はこう話したという。

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「私がこの信号を渡っていたら、いきなりこの車がクラクションを鳴らしながら交差点に突っ込んで来たのよ! ひき殺されるかと思ったわよ!」

 妊婦は怒りのあまり車の窓ガラスを素手で殴り、結果、フロントガラスにヒビを入れてしまった。車を運転していた女性も負けじと当時の様子を警察にこう主張する。

「右折して横断歩道に進入したときは、ちゃんと歩行者との距離も認識していたし、危険な運転じゃなかったわよ! この人がよそ見しながら横断歩道を渡っていたからクラクション鳴らして注意を促しただけよ! なんでフロントガラスまで割る必要があるのよ!」

 その後、運転手は妊婦に、クラクションで驚かせてしまったことを謝罪したが、妊婦の怒りは収まらない。運転手も車の窓ガラスの修理代の支払いを妊婦に拒否され、2人のテンションはさらにヒートアップ。その後、地元の警察署で警察立会いのもと話し合いをし、妊婦は車の修理代を約束し、運転手は瀋陽市の道路交通条約に基づきクラクションを鳴らしたことに対して警告を受け、事態は沈静化したという。

「微博」(中国版Twitter)のコメントには、妊婦の行動に理解を示すものや批判が入り混じった。

「確かに中国のクラクションのうるささは異常だ! 妊婦がイライラするのもわかるよ。日本に旅行に行ったとき、クラクションの音は全然聞かなかったよ」
「クラクション鳴らされていちいち車の窓ガラス割ってたら、どうなるんだ。こんな母親から生まれてくる子どもがかわいそう」
「この妊婦バカだな。道路に倒れたふりでもして賠償金を取ればいいのに(笑)」

 ほかにも、中国では妊婦によるケンカはたびたび報じられている。最近の例だと、6月8日に四川省南充市内の路上で屋台を営業していた妊婦が、縄張りをめぐり別の屋台の女性と殴り合いのケンカに発展、腹部にパンチを食らった妊婦が救急搬送される事件が発生している(「四川新聞網」)。また、5月には17歳の若き妊婦が中学2年生の少女に殴る蹴るの暴行を加えていた動画がネットに流出し、炎上した。

「中国では電車内や路上での女性同士によるケンカは日常茶飯事です。妊婦も例外ではなく、けっこう激しく怒鳴り合ったり、殴り合ったりする姿をよく見ます。中国では、妊婦だからといって容赦しないのが特徴かもしれません。職場などでの男女平等は日本より進んでいるので、おなかの大きい女性が働く姿は当たり前になっている。反対に、周囲も『妊婦だからといって特別扱いしない』という考えが、多少あるのかもしれません。とくに50~60代のおばさんたちは『多少のダメージでは胎児に影響はない』と思っているフシがあり、ケンカになれば全力で挑むのでしょうね……」(北京市在住の日本人主婦)

 いずれにせよ、血気盛んなお母さんから生まれてくる子どもは、どんな気性を備えているのか、興味の湧くところではある。