発売から1ヵ月…Windows 10の利用実態は?

150827windows100.jpg


もう皆さん、アップグレードしましたか?

先月末より正式リリースが開始されたWindows 10。Windows 7や8.1からは無料でアップグレードできるとだけあって、周囲でもWindows 10を使い始めたユーザーのことを耳にする機会が増えてきましたよね。そろそろ1ヵ月ですけど、実際のところ、Windows 10の滑り出しはいかがなものだったのでしょうか?


150827windows101.jpg


このほどマイクロソフトのCorporate Vice Presidentを務めるYusuf Mehdi氏は、Windows 10の最新利用実態をTwitterアカウントで報告。なんと正式リリースから1ヵ月も経たない現在のタイミングで、すでに全世界で7,500万台以上のデバイスでWindows 10が稼働中であると明かしていますよ!

1つ前のバージョンとなるWindows 8のときには、発売から3か月が経過しても、Windows 8を搭載しているマシンは全世界で6,000万台がやっとという状況でした。Windows 8にも、激安でアップグレードできるパッケージが用意されてはいたのですが、やはり無料のWindows 10の普及スピードには遠く及ばなかったようですね。あと、Windows 8から採用されたMetro UIなどをめぐる逆風も厳しいものがありましたから……。

なお、Mehdi氏は、これまでにWindows 10へとアップグレードされたPCならびにタブレットの種類は、すでに9万モデルに上っているとツイートしていますよ。まだ市場には、新しくWindows 10を標準搭載したモデルのPCやタブレットが、それほど出回っていませんから、今後の新規売上げでさらにWindows 10の利用者は増えていくことでしょう。


150827windows102.jpg


ちなみに1ヵ月でWindows 10マシンの数が7,500万台を突破したのはすばらしいですが、マイクロソフトは、2017年までに、その数を10億台にまで伸ばすとの目標を掲げています。そこでカギを握るのは、単にパソコンという枠組みを超えた、幅広いデバイスへのWindows 10対応ですよ。

その一環として期待されている、Xbox OneとWindows 10の連携ですが、Mehdi氏は、これまでに122年分を超えるプレイ時間のXboxゲームが、Windows 10デバイスへとストリーム配信されたことを伝えています。これからゲーム機へのWindows 10搭載が進めば、さらに利用が加速していきそうですよね。


150827windows103.jpg


なによりもマイクロソフトが期待しているのは、スマートフォンをはじめとするモバイル分野でのWindows 10の普及ではないでしょうか。iPhoneとAndroidスマホに対抗する第三勢力になるべく、Windows Phoneが名乗りをあげたはずが、残念ながら、マイクロソフトの思惑どおりにはユーザー数が伸びませんでした。とりわけ、Windows Phoneで使えるアプリがショボいという不満には根強いものがありまして~。

ところが、その風向きも変わる可能性がありますよ。Mehdi氏は、Windows 10向けのWindows Storeの利用が好調で、Windows 10マシンにダウンロードされたアプリの数が、Windows 8マシンのときと比較して6倍以上のペースで推移しているとツイート。Windows 8向けのWindows Storeアプリには、ほとんど魅力的なものがありませんでした。でも、Windows 10向けのWindows Storeの充実ぶりには期待してよいのかもしれませんね。

そして、その同じアプリをWindows Phone 10スマートフォンでも使える状況が整えば? もしや今度こそ、Windows Phoneの大ヒットという流れが生まれるやもしれませんよ。この秋にリリースされてくる新モデルを楽しみにしたいところでしょうか。


Leah Becerra - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

相性って大事。 世の中には、お互いに補完しあっているものってありますよね。たとえば、ナイフとフォークの関係。ナイフ1本だけでは、ステーキが切りづらい。しかし、フォークがあればナイフはしっかりとステー...
続きを読む»