27日、コロンビアとベネズエラの警官がにらみ合う国境地帯(ロイター=共同)
共同通信社

 【リオデジャネイロ共同】ベネズエラの反米左翼マドゥロ政権が、親米政権の隣国コロンビアとの国境を閉鎖し、不法滞在のコロンビア人の強制送還を始めたことをきっかけに両国の関係が悪化、27日、両国がそれぞれの大使を召還する事態に発展した。

 ベネズエラでは生活必需品の不足が続き、政府は、価格統制された同国の安い物資を、不法滞在しているコロンビア人に紛れた密輸業者らが購入してコロンビアで転売していることが強制送還の一因としている。ベネズエラ政府は19日に国軍兵士3人が密輸業者に撃たれて負傷したとして、西部タチラ州の一部国境を閉鎖。21日には一帯に非常事態を宣言した。

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