シリア・パルミラ遺跡のベル神殿内にある本殿=2014年7月(共同)
共同通信社

 【カイロ共同】シリア人権監視団(英国)は30日、過激派組織「イスラム国」が、シリア中部の世界遺産パルミラ遺跡にある主要建築物「ベル神殿」の一部を破壊したと発表した。損傷の程度は不明だが、パルミラの現地住民は電話取材に「30日午後に大きな爆発があった。ベル神殿は爆弾で大部分が破壊されたようだ」と語った。

 ただ映像や画像は公表されておらず、シリア文化省文化財博物館総局のマムーン・アブドルカリム総裁は共同通信に「ベル神殿の破壊は確認できていない」と述べた。

 イスラム国はパルミラ遺跡のバール・シャミン神殿を爆破し、25日に写真を公開したばかり。