大阪府枚方市で街頭演説する、大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長=29日午後
共同通信社

 維新の党を離党した橋下徹大阪市長は29日、同党の「大阪系」議員らによる新党を年内に結成する意向を明言した。全国規模で国政選挙の候補者を新たに擁立する考えも示した。橋下氏に近い大阪系議員と、非大阪系の対立が続いてきた野党第2党(衆参両院議員51人)の維新の分裂は不可避の情勢となった。松野頼久代表らは民主党との連携を強める構えで、来年夏の参院選をにらみ野党再編が進む可能性がある。

 橋下氏は27日に離党した際、維新の党幹部にメールで「党を割らない」と伝えていた。突然の新党結成明言は整合性が問われそうだ。