両腕のない男性、寝たきりの母を介護 驚きの生活に注目集まる | ニコニコニュース

寝たきりの母を介護するチェン・シンインさん※ニュースサイトThe telegraphのスクリーンショット
クランクイン!

 中国・重慶市の小さな村に住む48歳のチェン・シンインさんは両腕がない。しかしそんなことをものともせず、小さな畑の世話をしながら、91歳の寝たきりの母の介護していることで、中国で今注目を集めている。

【関連】義足でボストンマラソン完走、テロで片足を失った女性「人生を取り戻した」

 チェンさんが大きく取り上げられたきっかけはある一枚の写真。そこには自前の特殊なスプーンを口に加え、器から食事を母の口へと運ぶ姿が写し出されている。チェンさんの母親は、91歳。今年の6月に体に麻痺を起こし、それから毎日チェンさんが身の回りの世話をしているという。

 チェンさんの父は彼が28歳の時に他界。上の兄弟は、電気ショックにより両腕をなくしたチェンさんと母親、そして畑を残し都会へと移り住んだ。チェンさんは足を器用に使って畑を世話し家畜を育て、カゴも編むという。

 障害者として街に立って募金をもとめる人も多いが、彼はその生活を選ばなかった。Mailonlineのインタビューでは「私は腕はないけどとても良い足を持っているからね」と語っている。しかし、一年中足を使わなくてはならず、冬には凍傷に苦しむという。

 中国では、畑や古い土地を高齢の親に残し若者が都心へ移るケースが多発しており社会問題になっている。