青く燃えるかき氷!新世界の「焼氷」を食べてきた | ニコニコニュース

青く燃えるかき氷!新世界の「焼氷」を食べてきた
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つい先日、女優の高畑充希さんが来年4月にスタートする「NHK連続テレビ小説」のヒロインに選ばれたというニュースが話題になった。どこかアンニュイな魅力を持つ高畑充希さん、筆者も気になっていたので大変楽しみなニュースである。その高畑充希さんは、2013年からスタートしたNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』にも出演していたのだが、この時の役であった「希子」が劇中で歌う歌が大いに注目を集めた。

「焼氷有りマスの唄」というのがその曲のタイトル。その歌唱力の高さにファンが驚き、ソロアルバムが発売されることになったりと大反響であった。さて、このタイトルにも入っている「焼氷」、ドラマの中ではカキ氷にメレンゲを盛り付けて火をつけるというユニークな食べ方が印象的なスイーツとして登場したものだったのだが、実はモデルとなるスイーツが実在する。

新世界の「田園(DEN・EN)」という喫茶店で提供されている「焼氷」がそれだ。もともと明治時代の文献などにわずかに残っているのみの幻のスイーツだったものを、大阪の通天閣が開業100周年を迎えた際にリアレンジしたもの。2012年から販売されており、『ごちそうさん』に登場したことで一躍人気商品になったそうである。筆者も夏の終わりに食べに行ってみることにした。

■「焼氷」を食べるには当日予約が必要

JR新今宮駅近く、通天閣のおひざ元に「田園(DEN・EN)」はある。メニューにはカレーやチャーハンも並び、喫茶店兼グリル・レストランといった雰囲気のお店である。店内も大衆的な喫茶レストラン的なようで、お客さんもみな思い思いの料理を楽しんでいる様子だった。

さて肝心の「焼氷」なのだが、用意するのに結構な手間がかかるそうで、食べるためには当日予約が必要だという。筆者は事前に電話で予約を入れておいたため、無事食べることができた。

待つことしばし、運ばれてきたのは白くて広いお皿に乗ったコーヒーカップ。カップの上部にはアイスクリームが乗っており、さらにその上に砂糖が振りかけられ、さらにお皿の上にも砂糖がまぶしてある。

お店の方によれば、ここにブランデーをかけ、火をつけ、火が完全に消えたら食べ始めの合図だと言う。お皿の上のブランデーにはまだアルコール分が残っているため、お酒が大丈夫な方であれば、スプーンですくってカップに振りかけながら食べて下さいとのこと。

説明の後にお店の照明が暗くなった。店内のお客さんが「何!?」という感じでこちらを見るので少しだけ照れてしまった。

■青くゆらめく炎の美しさとまろやかな味わいに驚く

というわけでいよいよ着火!ゆっくりとカップとお皿が青い炎に包まれる。

なんだこの美しさは! 恋人とではなく自分ひとりで食べにきたことが残念でならない。

火が消えた後の様子を見ると、カップのアイスクリームがとろとろに溶け、お皿の砂糖はキツネ色になっている。カップのアイスをすくって食べてみると。とっても美味い! ふわふわとしたまろやかな舌触り。柔らかな甘みが広がっていく。アイスクリームの下には刻んだイチゴとカラメルソースのかかったかき氷が。

このかき氷がまた、すっきりした大人の苦味があって、とろとろのアイスと合うことこの上なしである。さらに、お皿の上のブランデーソースをすくってかき氷に振りかければ、香ばしいコクが味をさらに豊かにしてくれる。

炎の美しさといい、奥深い味わいといいまさに「大人のスイーツ」と言うにふさわしい「焼氷」。価格は税込で720円。事前予約が必要な点は少しハードルが高いが、絶対に後悔しないと断言できる一品だ。みなさんもぜひ一度食べてみてはいかが?

「教えて!goo」では、「『ごちそうさん』でも注目されていたスイーツ『焼氷』、食べてみたい?」ということでみんなの意見を募集中だ!

【店舗詳細】


店舗名:「田園(DEN・EN)」
住所:大阪府大阪市浪速区恵美須東2-3-22
営業時間:12:00~21:00
定休日:木曜日

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)