民・維、合流視野に連携=大阪系「烏合の衆」と反発 | ニコニコニュース

 民主党の岡田克也代表と維新の党の松野頼久代表は31日、国会内で会談し、政策や選挙で協力する枠組みを今国会閉幕後に設置することで合意した。両党の合流を含む野党再編も視野に入れる。これに対し、橋下徹大阪市長が10月に発足させる新党に参加を決めている維新の馬場伸幸国対委員長は「野党連合は烏合(うごう)の衆だ」と厳しく批判した。

 民主、維新両党の協力の枠組みは、来年夏の参院選や次期衆院選をにらみ、双方の候補者が共倒れになるのを防ぐとともに、政策を一致させて「野合」批判をかわす狙いがある。岡田、松野両氏は、安全保障関連法案の成立阻止に向け、野党共闘を強化するため、共産、社民、生活各党に週内の党首会談を呼び掛けることでも一致した。

 会談後、岡田氏は維新との協力の枠組みについて「自民党に対抗するため、野党勢力の結集に協力していくことを確認した」と記者団に説明。松野氏も「自民党に対抗するためにあらゆる分野で連携していく」と語った。

 この後、松野氏は国会内で維新幹部と協議し、党首会談の内容を報告。これに対し、橋下氏に近い大阪系議員12人のリーダー格である馬場氏は記者団に「安保法案の廃案を目指す政党となぜ協議しないといけないのか。維新スピリットは自民でも民主でもない」と述べた。

 橋下新党の母体となる地域政党「大阪維新の会」幹事長の松井一郎大阪府知事は、大阪市内で記者団に「(結党時の)数にはこだわらない。そういう党が必要だと思っていただければ選挙で増える」と勢力拡大に自信を示し、来年夏の参院選に向けて候補者を公募する考えも明らかにした。

 一方、松野氏は江田憲司前代表を交え、橋下、松井両氏と会談したいとの意向を表明。大阪系が求めている分党を念頭に「時期が来たら、今後どうするか協議しなければならない」と語った。