民主党の安住淳国対委員長代理は2日午前の記者会見で、安全保障関連法案の成立阻止に向けた国会戦術に関し、「政府・与党の対応によっては、十分、内閣不信任案が党の対応として出てくる」と述べ、法案採決をめぐる政府・与党の出方を見極めながら、安倍内閣不信任決議案の衆院への提出を検討していく方針を示した。

 民主党は、4日に予定される野党5党の党首会談で、不信任案提出を視野に入れた国会共闘を呼び掛けたい考え。橋下徹大阪市長による新党構想で分裂状態にある維新の党に関しても、安住氏は「松野頼久代表以下、一糸乱れず対応していただくことを望んでいる」と述べ、協調を促した。