ニトリHDへの売却が検討されているシャープの「本社ビル」。左は営業部門が入る「田辺ビル」=大阪市阿倍野区
共同通信社

 経営再建中のシャープが、本社機能が入る大阪市阿倍野区の2棟のビルのうち1棟を、家具量販店のニトリホールディングス(HD)に売却する方向で最終交渉に入ったことが2日、分かった。ニトリHDは商業施設への再開発などを検討するとみられる。条件を詰めており、9月中の契約成立を目指している。

 シャープは中期経営計画で経費削減のため「本社売却」を打ち出していた。2棟のうち、総務部門などが入る「本社ビル」をニトリHDに売却する方向。これで2棟とも売却のめどが立ったことになる。

 営業部門が入る「田辺ビル」は、NTT都市開発に100億円程度で売却する方向で最終調整している。