2013年に奈良県橿原市立中学1年の女子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、生徒の遺族が1日、橿原市と同級生4人、その保護者に計約9700万円の損害賠償を求める訴訟を奈良地裁に起こした。

 訴状によると、女子生徒はいじめ行為などを繰り返し受け、精神的苦痛を負ったと指摘。学校側は、いじめや自殺防止のための安全配慮義務に違反したとしている。

 女子生徒の母親(46)は提訴後に記者会見し、「いじめに関与した生徒たちには、娘が受けた苦しみ、苦痛に真正面から向き合ってもらいたい」と話した。