政府・与党は1日、安全保障関連法案の条文を修正せず、政府案のまま今国会で採決する方針を固めた。分裂状態に陥った維新の党との修正合意は困難と判断した。日本を元気にする会など野党3党がまとめた修正案に関しても、政府案には反映させず、付帯決議に盛り込むことを検討する。

 自民党の高村正彦副総裁は1日の党役員連絡会で、維新との協議について「害のない部分は取り入れて多くの賛同を得て成立させたいという願望は今でも持っているが、客観状況を見極めたい」と述べ、修正合意に慎重な考えを重ねて表明。参院平和安全法制特別委員会の自民党理事は「維新との修正協議はもう無理だ」と明言した。