米クアルコム、10月中にも「Snapdragon 820」の最新サンプル提供を開始か | GGSOKU - ガジェット速報

G for Gamesは1日(現地時間)、米クアルコムが近日中にも「Snapdragon 820」の最新版サンプルチップの提供を開始する可能性が、新たに指摘されたことを伝えています。

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先月下旬、サムスンが「Galaxy S7」にSnapdragon 820を採用するかどうかを見極めるべく厳正な試験を実施していたとする情報がリークされましたが(過去記事)、今回G for Gamesが伝えるところによると、10月中にも最新版のサンプルチップがサムスンに対して提供されることになる見込みとのことです。

このサンプルチップは「V3.X」という名称が与えられているほか、前述の試験で用いられたチップと比較して放熱性能および電力効率が改善されており、パフォーマンスに関しても最大で「5~10%」ほど向上しているとされています。

今回の情報の信憑性は定かではありませんが、事実だとするならば、今後「V4.X」や「V5.X」などのように更なる改善が施されたサンプルチップが登場することになるかもしれません。

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「Hexagon 680」は「Spectra」と協調して、映像関連全般の処理をCPUから肩代わりする

また、「Snapdragon 810」の “発熱問題” で大きく信頼感および市場シェアを損なうこととなってしまったクアルコムですが、この苦境を挽回するにあたり、もはやSnapdragon 820において同様の失敗を繰り返すことは決して許されない状況にあると言えます。

しかし裏を返せば、窮地に立たされたクアルコムが満を持して繰り出す製品は、Snapdragon 810で問題視された部分をすべてカバーされている可能性が高く、その完成度には期待しても良いのではないでしょうか。

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「Smart Protect」は、機械学習プラットフォーム「Zeroth」の力を借りて高いセキュリティ性能を実現する

なお、Snapdrgaon 820には、最新ISP(イメージシグナルプロセッサ)の「Spectra」や新開発のDSP(デジタルシグナルプロセッサ)となる「Hexagon 680」、機械学習によるアンチマルウェア技術「Smart Protect」が実装されることが既に発表されていますが(過去記事[1][2][3])、今後もさらなる “隠し球” の存在が明らかにされることになるかもしれません。

[Weibo via G for Games]