書道家の武田双雲 女性の名前を書いて「自分の名前が好きになった」と言われて翌日退社 | ニコニコニュース

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書道家の武田双雲が2日に放送された「ナカイの窓 伝統芸能SP!」(日本テレビ)に出演。

元々はサラリーマンで書道家を目指していなかったが、ある出来事で会社を辞めて書道家に入ったことを明かした。

書の達人として名の通った武田双雲。番組の冒頭で司会の中居から「君は誰?」と言われてしまったが、その活躍ぶりは日本だけにとどまってはいない。

母が書道の先生で3歳から書道を習い始め、25歳でストリートパフォーマンスを始めた。
本人の顔を知らなくても、商品の題字や番組のタイトルで武田の作品は目に入っているはず。
テレビ番組にも出演し、他のジャンルのアーティストとのコラボも多く、海外でも活動を行っている。

書道の道に行くことは全く考えていなかったという武田。
大学卒業後は、NTTに就職してサラリーマンを経験。
営業部に配属され、「(社内で)字がうまいねって言われていた」そうだ。

あるとき、女性の名前を書いたところ、「自分の名前が嫌いだったけれど、初めて自分の名前が好きになれました」と言われたことで、翌日には会社に退職届を提出。
その先にどうするかは考えておらず「みんなの名前を書いてみたい」と思っただけでの決断だった。

かなりの"文字マニア"の武田は、小学生のときにはクラス中の「た」の文字だけ集めるなどをして文字を研究。

「校長先生の"さんずい"とか、教頭先生の"しんにょう"とかを集めるのが大好きで、そこから探求がはじまった」と言い、字を見るだけで性格もわかり、その人が"字"に見えると独自の才能を明かした。

そして中居は"義"に見えると筆で書き、「さっきからふざけているのに、芯が義理人情で出来ている」と表現。
スタジオ内でも、大きな筆を使い"窓"を披露し、拍手がわき起こった。

しかし、番組ラストの心理分析によると、「伝統を守れない人」として名前があがった。

その理由は「ひとつの感覚だけではなく、同時に複数の感覚で表現したり、感じることのできる共感覚を持っている。これは天才的な能力。ここまで共感覚が優れている人は普段お目にかかれない」とべた褒め。

伝統を守って継承することより、そこから進化した世界を表現していく役割として、書道を世界へ広げていくことだろう。