最強スマホ「TORQUE」が弱点を克服! 海中での撮影に対応 (1/2)

 「TORQUE G02」は、アウトドアスポーツなどでの使用を想定して作られた京セラ製のスマートフォン。屋外の過酷な環境でも動作するよう、米国国防総省の物資調達基準「MIL-STD-810G」(通称:MIL規格)19項目に準拠したタフネスモデルで、さらに京セラ独自の「耐海水」「耐荷重」試験もクリア。防水ケース(水中ハウジング)を着けずに海水中で写真撮影ができるという、世界初のスマホだ。

photo端末カラーは、従来のレッド、ブラックに加え、新色のグリーンが登場

 ディスプレイが4.5型だった従来機の「TORQUE G01」に対し、今回のTORQUE G02は4.7型に大型化。液晶も省電力性に優れるシャープのIGZO液晶ディスプレイを採用した。OSはAndroid 4.4から5.1になり、新たにキャリアアグリゲーション(CA)やVoLTE、ワンセグ、NFCもサポートした。ちなみに、auが提供する「アニメパス」と「ディスニーパス」も利用できる。一方で、プロセッサがSnapdragon 400 MSM8928(1.4GHz、4コア)であることや、2Gバイトのメモリ、16Gバイトのストレージなど、基本性能は踏襲している。

photophoto4.7型HD表示のIGZO液晶ディスプレイ(写真=左)。背面にはステレオスピーカーを搭載。上下非対称なデザインで、端末の上下を見分けやすくしている(写真=右)

 耐衝撃性能を備えるボディは約72(幅)×147(高さ)×14.2(奥行き)ミリと、4.7型液晶を搭載するモデルとしてはかなり“肉厚”だ。背面には、100デシベル以上(3kHz)の大音量が出せるステレオスピーカーがあり、工事現場など騒音下でも着信音が聞き取りやすく、屋外でも音楽を楽しめる。なお、上下非対称なデザインは、端末の上下を見分けやすくする狙いもあるという。

世界初の耐海水性、使用は浅瀬を推奨

 TORQUE G02最大の特徴は、世界で初めて「耐海水性能」を備えたことだ。TORQUE G01も深さ1.5メートルの水道水に30分浸しても耐えるIPX5/IPX8の防水仕様だったが、スペック表には、「海水、プール、温泉の中に浸けないでください」という注意事項が記述されていた。TORQUE G02は従来性能に加え、常温・静水状態の海水(日本沿岸部の組成を模した人工海水)の水深1.5メートルに約30分沈めるという耐久テストもクリアしている。

photo水槽の中に展示された「TORQUE G02」。周囲を魚が泳いでいる
photo水が入らないよう、背面カバーが2重構造
photo水中使用時には、マイクロUSBとイヤフォンキャップをしっかりと閉じる必要がある

 海で使えるとはいえ、推奨される深度は水深1.5メートルまで。浅瀬でのシュノーケリング程度なら問題ないが、素潜りして深めのサンゴ礁を撮影するような使い方は勧められないという。また、海中での使用は30分まで。使用後には、真水で塩分を洗い流し、しっかりと乾燥させる必要もある。

海中でカメラ撮影が可能、色味や歪みを補正

 カメラを起動したTORQUE G02を水中に入れると、自動で水中撮影に適した「水中モード」に切り替わる。通常、水中で撮影を行うと、色味が青く変色したり、屈折して歪んだりした画像になってしまうが、海中モードはそれらを補正してくれる。なお、アウトカメラは1300万画素で、従来の800万画素から高画質化している点もポイントだ。

photoカメラを起動して水中に沈めると……
photo自動で「水中モード」に切り替わる
photoシャッター用のボタンの横には穴が開いている。この穴に水が入ることで、センサーが水中であることを感知し、水中モードに切り替わる

 水中モードでの操作はハードキーでのみ受け付ける。本機は画面が濡れていてもタッチ操作できるが、完全に“水中”ではタッチ操作ができないためだ。さらに、本体下部の端末キーも使えなくなる。また、水中使用時には電波が届かないことが多いため、水中モード時に通話がかかってくるケースも想定していない。水中にある時はカメラアプリしか使えないと考えていいだろう。

photo海での端末紛失を防止する「フローティングストラップ」。浮き輪の部分を腕に装着して使用する。万が一無くしても、海面に浮かんでくる仕組みだ。7月上旬以降に、au +1 collectionで販売する予定

 ちなみに、インカメラも従来機から進化したポイントのひとつだ。従来機が200万画素なのに対し、本機は500万画素の広角インカメラを搭載。大人数での自分撮りがしやすくなった。

Copyright© 2015 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.