厚生労働省は4日、終戦後に旧ソ連に抑留され、収容所などで死亡したとして4月に公表した約1万人の名簿のうち、北朝鮮や中国、樺太(現サハリン)などで死亡した163人の身元を新たに特定し、漢字氏名や出身都道府県を同省ホームページで公表した。

 地域別の内訳は北朝鮮の興南75人、元山1人、中国・大連58人、樺太の真岡(現ホルムスク)や豊原(現ユジノサハリンスク)、北方領土の択捉島など29人。出身地は42都道府県に及んだ。

 ロシア側の元資料と日本側資料を照合して個人を特定。今後、自治体を通じて遺族に連絡し、死因などが記載された資料を送付する。

全文を表示