中国で「東條英機アイス」登場・・・ネット民の反応「冷ややか」 | ニコニコニュース

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 中国で9月3日は抗日戦争勝利記念日にあたり、2015年は70周年の節目の年にあたる。中国メディアの参考消息によれば、中国でこのほどA級戦犯として絞首刑となった東條英機元首相の顔を3Dプリンターで再現したアイスキャンディーが登場したが、中国人の不評を買っている。

 記事は、東條英機元首相の顔をアイスキャンディー上に3Dプリンターで再現したのはイタリア企業と提携し、提携先ブランドのアイスを販売する企業だと紹介。同企業は、3日の抗日戦争勝利記念日だけアイスキャンディーを30元(約566円)で発売する計画だと紹介した。

 アイスメーカーのポスターには、東條英機元首相の顔を3Dプリンターで再現したアイスキャンディーが描かれている。

 中国では東條英機元首相は「A級戦犯」として広く知られる存在だ。日本の首相が靖国神社に参拝することに対し、中国政府が強く反対する背景にも靖国神社におけるA級戦犯合祀問題がある。だが、抗日戦争勝利記念日に「東條英機元首相の顔をかじって国辱を忘れない」というアイスメーカーの意図に賛同する中国人消費者は決して多くないようで、中国ネット上では反発の声があがっているという。

 記事は、中国ネット上では「低俗でつまらない企画」との反応が多いと伝え、「1万本食っても(歴史も)何も変わらない」、「単純に気持ち悪いわ!」といったコメントを紹介した。また、東條英機元首相の顔を3Dプリンターで再現したイタリアのアイスメーカーはこれまでにも米アップルの創業者である故スティーブ・ジョブズ氏や韓国の歌手PSY(サイ)などを模したアイスキャンディーを発売していると伝えた。(編集担当:村山健二)(写真は参考消息の2日付報道の画面キャプチャ)