訪日した際、東海道新幹線に乗車したインドネシアのジョコ大統領夫妻=3月25日
共同通信社

 【ジャカルタ共同】インドネシアのナスティオン調整相(経済)は3日夜、日本と中国が受注を競うジャワ島の高速鉄道計画について「ジョコ大統領は、高速鉄道は必要ないと判断した」と述べ、計画自体を見直し、日中の事業案をいずれも採用しない考えを示した。

 ジョコ氏と電話で協議後、記者団に明らかにした。今後は計画する鉄道の速度を落として財政負担を避ける案を模索するとみられる。

 ジョコ氏は3日「計画に国家予算を投入せず、(融資に対する)政府の保証もしない」と表明。閣僚の一人によると、日中両案とも国の財政負担が必要と判断されたもようだ。