ListViewコントロールで項目を選択できないようにするには?[C#、VB] − @IT

 

.NET TIPS

ListViewコントロールで項目を選択できないようにするには?[C#、VB]

デジタルアドバンテージ 遠藤 孝信
2009/11/26

 WindowsフォームのListViewコントロールでは、項目(アイテム)をマウスで選択することができるが、一覧表示などの目的で項目を選択できないようにしたい場合がある。Enabledプロパティにfalseを設定すれば項目は選択できなくなるが、背景色がグレーに設定され、またスクロールなどもできなくなってしまう。また、ListViewコントロールにはReadOnlyといったプロパティは用意されていない。

 このような場合には、ListViewコントロールで項目が選択されたときに、その選択をキャンセルすることで、ListViewコントロールを表示専用として見せることができる。

 具体的には、ListViewコントロールのItemSelectionChangedイベント・ハンドラを次のように記述すればよい。ItemSelectionChangedイベントは、その名のとおり、項目の選択状態が変化したときに発生するイベントだ。

// ItemSelectionChangedイベント・ハンドラ
private void listView1_ItemSelectionChanged(object sender, ListViewItemSelectionChangedEventArgs e)
{
  if (e.IsSelected)
  {
    e.Item.Selected = false; // 項目の選択をキャンセル
  }
}
' ItemSelectionChangedイベント・ハンドラ
Private Sub ListView1_ItemSelectionChanged(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.Windows.Forms.ListViewItemSelectionChangedEventArgs) Handles ListView1.ItemSelectionChanged
  If e.IsSelected Then
    e.Item.Selected = False ' 項目の選択をキャンセル
  End If
End Sub
項目の選択をキャンセルするItemSelectionChangedイベント・ハンドラ(上:C#、下:VB)

 イベント・ハンドラの第2パラメータであるListViewItemSelectionChangedEventArgsクラス(System.Windows.Forms名前空間)のオブジェクト(変数e)では、IsSelectedプロパティにより項目が選択されたかどうかが分かる。

 上記リストでは、これがtrueの場合に、選択されている項目のSelectedプロパティにfalseを設定し、その選択をキャンセルしている。End of Article

カテゴリ:Windowsフォーム 処理対象:ListViewコントロール
使用ライブラリ:ListViewコントロール(System.Windows.Forms名前空間)
使用ライブラリ:ListViewItemSelectionChangedEventArgsクラス(System.Windows.Forms名前空間)



TechTargetジャパン

Insider.NET 記事ランキング

本日 月間