東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県で、身元不明などの理由から親族らに引き渡されていない震災犠牲者とみられる遺骨が205人分に上ることが5日、沿岸37自治体への取材で分かった。そのうち遺骨を保管するのは16市町。寺に預けたり納骨堂を設けたりして独自に供養しており、保管期限や供養方法がはっきりせず、頭を悩ませている。

 205人分の遺骨を7月末現在で県別に集計すると、岩手120柱、宮城83柱、福島2柱。このうち岩手の56柱と宮城の58柱は体の一部の部分遺骨という。

 3県警は、DNA鑑定などで身元の特定を進めてきた。