中国で化学の学位取得か=バンコク爆弾テロ容疑者―タイ警察

 【バンコク時事】タイの首都バンコクで起きた爆弾テロで、国家警察報道官は5日、事件に関与した容疑で逮捕したユスフ・ミーライリー容疑者が、中国の教育機関で化学の学位を取得したとの情報を得ていることを明らかにした。

 ミーライリー容疑者は逮捕された際、新疆ウイグル自治区生まれと記された中国の旅券のほか、化学剤アセトンに関する化学式が書かれた文書を所持していたとされる。アセトンは爆弾製造に利用でき、アセトンを使った爆弾が過去に国際テロで使用されたといわれる。

 また、報道官によると、爆弾テロに絡んで10人目の逮捕状が発付される見込み。バンコク郊外のアパートで先に逮捕されたアデム・カラダク容疑者と同居していた外国人の男という。報道官は「さらに4、5人が関与している」と述べ、容疑者の数がさらに増えるとの見通しを示した。