Bootstrapバージョン4のαリリースが発表される

最初のリリースから4回目の誕生日を迎え、Bootstrapバージョン4のαリリースが発表された。

Bootstrapの作者であるMark Otto氏が主要な変更点をブログで説明している。彼によると、バージョン4は「ほぼすべてのコードに手を入れた大がかりなもの」だと言う。

これまでの3つのバージョンはCSSにLessを使っていたが、バージョン4ではSassに切り替わった。Otto氏によると、これにはいくつかの理由があるという。

- Sassの方が大きな開発者コミュニティがある。 - SassはLessよりも高速なツールだとよく言われている。 - SassはLessとよく似ており、PostCSSに飛びつくより移行が簡単だ。 - LibSass (伝統的なRuby SassのCによる実装)は超高速で、私の普段の テストでLessよりも速い。

将来に目を向け、バージョン4ではflexboxがサポートされる。ただし、flexboxのブラウザサポートがまだ微妙な状況を考慮し、デフォルトでは有効にされていない。もうひとつの大きな変更は、必要に応じたpx単位からremおよびem単位への切り替えだ。rem単位はトップレベルのhtml要素に対する相対サイズに基づいている。JavaScript側では、すべてのJavaScriptプラグインがES6で書き直されている。

バージョン4ではIE8サポートがドロップされたため、IE8サポートを必要とする開発者はバージョン3に留まる必要がある。その他変更を含む詳しい情報については、移行ガイドを参照。

またBootstrap Themesが使えるようになったことも発表された。開発者はBootstrapで構築したアプリのデザインを調整できるが、よくある不満は、どのアプリも同じように見えがちだということだった。これまでもThemeforestなどで低価格のテーマが販売されていたが、今回の新しいギャラリーでは完全にサポートされる公式テーマが3つ含まれている。価格はそれぞれ$99で、フリーアップグレードが含まれる。現在のテーマはすべてBootstrap 3向けだが、多くはバージョン4向けにアップデートされるだろう。

バージョン4のリリース日はまだ決まっていない。Otto氏はブログで、最終リリースまでに、αを数回、βを2回、RCを2回出すことになるだろうと述べている。開発者はGitHubリポジトリで開発に参加することができる。またBootstrap Slackチャンネルで作者やコミュニティと会話することができる。