日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の防衛次官級会合が7日、札幌市で開かれた。出席者は、東・南シナ海で活発な動きを見せる中国を念頭に、「力を背景とした現状変更の試み」に反対していくことで一致。また、海洋安全保障の連携強化に向け、ホットライン構築など危機管理システムの整備を検討していくことも確認した。

 会合では、台風や地震災害を想定した共同訓練を通じ、対処能力を向上させることでも一致。また、昨年3月にマレーシア航空機が行方不明となった事案を受け、各国の関係機関による捜索・救難活動の協力拡大についても協議した。