安倍晋三首相は7日の自民党役員会で、安全保障関連法案の来週中の参院採決をにらみ、法案審議に全力で取り組む考えを強調した。「平和安全法制の成立に向け、緊張感を持ってやっていきたい」と述べた。野党は「強行採決は到底許されない」(民主党の枝野幸男幹事長)と対決姿勢を強めた。

 与党は8日に参院平和安全法制特別委員会で参考人質疑を実施した後、来週前半に中央公聴会を開催し、18日までの委員会採決と参院本会議での可決・成立を目指している。

 自民党役員会では谷垣禎一幹事長も「参院でしっかり結論を出し、成立できるよう政府、与党が結束していこう」と呼び掛けた。