記者会見する経団連の榊原定征会長=7日午後、東京都千代田区
共同通信社

 経団連が大学生の採用指針を11月にも再び見直す方針を固めたことが7日、分かった。ことしから面接の解禁を8月に繰り下げたが、就職活動の長期化や混乱につながり学生、企業から批判が高まっているためだ。会員企業や大学への聞き取りを10月に行い実態を把握する。榊原定征会長が同日の記者会見で明らかにした。

 採用活動の変更は学業優先を盛り込んだ政府の成長戦略に沿った措置だったが、スタートからつまずいた。経団連は方針決定後に見直しに向けた政府との調整に入る。2016年の採用活動は一部修正にとどまり、会社説明会を含めた抜本的な見直しは17年以降となりそうだ。