【ミュンヘン時事】ドイツのメルケル首相は7日、記者会見し、中東などから殺到する難民への対応を強化するため、60億ユーロ(約8000億円)を拠出すると発表した。受け入れ施設の増設や警官の増員、難民へのドイツ語教育充実に活用する方針。

 首相は難民流入について「ドイツが外国の多くの人々に希望を与えられる国になったことをうれしく思う」と表明した。ドイツでの保護申請者数は増加の一途をたどっており、難民対応費用は来年には100億ユーロ(約1兆3300億円)に達するともみられている。

 一方で、首相は財政規律を重んじる方針も明確にしており、総予算の拡大には慎重に対処する考えだ。 

全文を表示