新型Apple TVはテレビじゃない? 過去モデルから見る進化のヒント

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新モデルは完全に別物に?

9月10日午前2時からのアップルイベントの隠れた主役かもしれない、新型Apple TV。日本では動画ストリーミングサービスの出遅れもあってあまりヒットしていなかったのですが、Netflixが日本に上陸するなど、最近は本格的な普及の予感が高まっています。

第1世代から第3世代のApple TVがどんな進化を遂げたのか、順を追っていきましょう。しかし、調べれば調べるほど本当に進化がゆっくりですね…。

Apple TV(第1世代):テレビにパソコンを映す


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これがApple TV(第1世代)。あれ、こんな形だったっけ?なんて思っちゃった人も多いはず。背面のコンポーネント端子が時代を感じさせますね。

2007年に発売されたApple TV(第1世代)は、パソコンの動画をテレビで見るというコンセプトのもと登場しました。価格は3万6800円と、かなり高価。現行のApple TVが1万円以下で買えるのとは大違いです。

その後、2008年のアップデートでiTunes Storeに対応し、動画をレンタルしたり購入したりすることができるようになりました。

Apple TV(第2世代): テレビをスマートテレビにする


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上にのっているのがApple TV(第2世代)


2009年にはApple TV(第2世代)としてスタイリッシュに生まれ変わりました。第2世代ではHDDをなくしたことで手のひらサイズにまで小さくすることに成功。さらに、価格も8,800円と大幅に抑えることができました。

機能としては、テレビ番組のレンタルや各種ストリーミングサービスに対応。さらにAirPlayでiPhoneやiPadから映像をテレビに出力する、なんて楽しみ方も可能です。

しかしアップルはこのApple TV(第2世代)の完成度に満足してしまったのか、このあと長い停滞が始まるのです…。

Apple TV(第3世代): テレビの進化は止まった


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2012年には現行モデルのApple TV(第3世代)が登場。そう、2012年から2015年の今日まで新モデルは登場していないんです。

またApple TV(第3世代)自体の変更も、プロセッサがアップグレードされたこととハイビジョン出力(1080p)に対応したことぐらいと、非常に小さなものでした。

Apple TV(第3世代)は8,200円という価格にしては十分な働きをしています。が、大きなサプライズがなかったのも事実。次のイノベーションはApple TV(第4世代)に持ち越しとなっています。

次のApple TV:もはやテレビではいられない?


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画像はイメージ


次期Apple TVは、App StoreやSiriに対応するなど、ソフトウェアが大幅にアップデートされるという情報があります。

またリモコンにはタッチパッドやジャイロセンサーが搭載され、ゲーマー向きの機能が大幅に強化されそうです。アップルによるゲーム機といえばピピンアットマークなんてありましたが、Apple TVがその2世代目になるのでしょうか?

その代わりに価格が150ドル程度(約1万8000円)まで上がるという情報もあります。ゲーム機能が1万円のプラスで手に入るとすればむしろ安い気もしますが、どれだけ遊べるゲームアプリが登場するのかが成功のカギとなりそうです。

動画のストリーミングサーバーから、動画もゲームも楽しめるマルチメディアデバイスへと生まれ変わるかもしれない新型Apple TV。もしかすると、近い将来リビングルームの主役になる実力を秘めているかもしれませんよ。

ギズモードは、

9月10日午前2時

から

アップルの新製品発表会

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image by iphonehacks.com、macworld.comMartin Hajek
source: アップル

(塚本直樹)