パートナーは料理が大の苦手!君はどこまで耐えられる?<弁護士の解説付き> | ニコニコニュース

パートナーは料理が大の苦手!君はどこまで耐えられる?<弁護士の解説付き>
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今をときめくアイドルグループ「乃木坂46」。容姿端麗な外見とは裏腹に個性的なメンバーが多いこともその魅力の1つとして挙げられるが、その中でも特に個性的と言われるメンバーが、10枚目シングルのセンターを務めた生田絵梨花である。
彼女は、お嬢様タイプでありながら、何事にも物怖じしない行動力が魅力で、メンバーの間でも可愛がられているのだが、その彼女の行動の中でも特筆すべきなのが、テレビ番組の中で「だし巻き玉子」を料理した時である。
IHヒーターのスイッチを入れると、彼女はおもむろにIHヒーターの本体になんと直接玉子をかけ始めたのである。当時中学生だった生田絵梨花は料理がほとんど初めてだったのかもしれないが、IHヒーターからこぼれ落ちそうになる玉子を昆布でかき集める彼女の姿は、まさに衝撃的事件であった。
今は彼女も多少は料理が上達したようであるが、もし、君が結婚したいほど大好きなアイドルがいたとして、その子は料理が大の苦手であったならば、君はどこまで耐えられるだろうか。「教えて!goo」にも、以下のような興味深い質問が寄せられている。

「どんなに気が合おうとも料理の作れない女性とは結婚したくない?」

質問者は、いくつかの質問をアンケート形式で聞いており、そのうちの1つに上記の質問がなされている。

■作れなかったら自分が料理する!

この質問に対し、YES/NOどちらの回答も見られているが、特に注目すべきはNOの回答のコメントである。

「私が好きになって一緒に居たくなったら例え相手が寝たきりの方であっても結婚します。生活を楽に便利にするための結婚などは考えられません」(kappa-yさん)

「私が作れば済む話」(noname#81264さん)

「自分が料理が趣味なので、作れなかったら自分が作ります」(hukazuoさん)

頼りがいのある回答に思わず惚れてしまいそうになるが、ロマンチックな部分はさておき、要は、「料理は女性がするもの」、「女性は料理ができて当たり前」というような考え方自体が古びたものなのかもしれない。どうやら、料理ができないことで結婚を躊躇するようなケースは、今の時代では少ないのではないだろうか。

■結婚後に我慢できなくなったら?

では、もし結婚した後で、妻または夫の料理がどうしても口に合わず、耐えられなくなった場合にはどうなるだろうか。もちろん、(1)もう一方が料理する、(2)外食中心にする、(3)料理学校で腕を磨くなど、いくらでも対応方法はあるだろう。


しかし、いずれの方法も選択が難しく、あるいは努力をしたけれども結果的に失敗してしまったというケースもあり得る。もしこれが、健康や仕事へも影響が及ぶようになったら、最悪の場合、離婚も想定せざるを得ないことになるかもしれない。これは由々しきことである。
けれども、単に「ご飯が不味い」ということを理由として、果たして離婚が成立するものなのだろうか。この点を、銀座ウィザード法律事務所の小野智彦弁護士に伺った。

「ご飯が不味いかどうかは、通常結婚前に作ってもらうことで判断でき、不味くてもその人のことが好きだからということで、結婚に踏み切ったはずです。従って、基本的には離婚理由にはならないでしょう」

なるほど、確かに事前に確認はできたはずである。では、何らかの理由で結婚前には確認できなかった場合はどうか。

「結婚前に一度も作ってもらっていない、あるいは、いつも美味しい食事を出してくれたのだが、実は義母が作っていた等の場合はどうでしょうか? これも難しいでしょうね。結婚してから、『こんなはずではなかった……』と思うことは多々あることで、それをいちいち離婚理由にしていたらキリがありません」

ということは、「ご飯が不味い」ことを理由として離婚が成立することはないと考えて良いのだろうか。

「ご飯が不味いことによって、夫婦喧嘩が絶えなくなり、夫婦関係が悪化し、破綻したというような流れを辿って、初めて離婚することができるようになるかと思います」

やはり、離婚という最終結論に至るまでにはさまざまな過程があり、決して料理ができないことが直接的な離婚の原因となるわけではなさそうだ。

「料理は愛情である」とよく言われる。これは、作り手の愛情だけではなく、作り手に対する愛情や料理自体に対する愛情も含まれているのだろう。もしパートナーが料理ができなくたって、好きなアイドルが料理が苦手だって、あなたの愛が本物であるならば、どんな危機も乗り越えられるだろう。

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