「かわいすぎる京都学園大CM」以外にも、まだまだある!“泣けるアニメCM”増加のワケとは? | ニコニコニュース

京都学園大学公式サイトより
おたぽる

 京都学園大学の新作TVCMが、関西地方で放送を開始し、「かわいい!」と話題となっている。新TVCMは、今年4月に放送された前篇に続く前後篇の2部シリーズの後篇で、京都学園大学公式キャラクター・太秦その(京都市交通局のキャラクター“太秦萌”とは従姉妹という設定)が、京都学園大学・太秦キャンパスで、「アサギマダラ」(渡り鳥のように移動する蝶)と出会い、目指すべく夢を見つけるというストーリー。

 太秦そののかわいらしさだけでなく、人気声優・戸松遥が演じ、3DCGアニメーション監督を気鋭のクリエーター・森江康太が務めただけに、CMのクオリティーの高さも注目されているようだが、「最近、アニメのCMが増えたよな」との声もあがっている。

 確かに通信教育の「Z会」と、『秒速5センチメートル』や劇場版アニメ『言の葉の庭』を手がけた新海誠がコラボ。キャラクターデザイン・作画監督に映画『心が叫びたがっているんだ。』の田中将賀を据えて14年2月に放送され、「もうこれ、このまま映画化すればいいんじゃね?」との声もあがるほどの高クオリティーと、ドラマ性で話題になった「Z会」の「受験生応援CM」を筆頭に、視聴者の記憶にとどまるアニメCMが目立つようだ。

 12年に放送、女性の一生をテーマに据えた「東京ディズニーリゾート」。同じ12年11月に放送、監督に西久保瑞穂、キャラクターデザインに貞本義行が起用されて話題になった、メルセデスの「NEXT A-Class」。100周年を記念して製作された13年夏の「森永ミルクキャラメル100周年記念ムービー」。そして13~14年にかけて放送、やはり新海誠が手がけて海外でも絶賛を浴びた、大成建設の「地図に残る仕事」シリーズ。さらに14年秋から放送の家族の心をつなぐ味噌汁を、映像制作会社ロボットとアニメ制作スタジオのスタジオコロリドが制作した「マルコメ」シリーズや、15年1月から放送、浅野いにお描き下ろしイラストがアニメ化され話題になった「マイナビ賃貸」など、主な作品だけでも枚挙にいとまがないほど。なぜ、これだけアニメのTVCMが増えているのか。

「数が増えたとはいえ、全体から見ればアニメはまだ小数派だから目立ちますし、いわゆる美少女や耽美な絵柄でなければ、一般層にもアニメ絵への抵抗が少なくなったこと。それに通常のTVアニメよりも制作に力を入れたとしても、有名俳優やアーティストを起用するよりは安上がりですし。あと意外と大きいのは、アニメのキャラクターたちは不祥事を起こさないことでしょうね(笑)。企業にとって、イメージアップのために打ったCMでイメージダウンを起こすことほど、バカらしいことはありませんから」(アニメ誌編集者)

 とのことなので、今後もアニメのTVCMは増えそうだ。「普段、アニメやドラマは録画しているから、CMはほとんど見ない」という方も、たまにはCMに注目してみてはいかがだろうか。また、今回挙げたCMたちは、今でも各企業のHPやYouTubeやニコニコ動画などの各公式ページなどで視聴可能だ。泣ける作品もあるので、チェックしてみてほしい。