栃木、茨城に大雨特別警報=1人心肺停止、1人不明―3県16万人に避難指示 | ニコニコニュース

気象庁は10日未明に栃木県に、朝に茨城県にそれぞれ大雨特別警報を発表し、自治体の避難情報に従って安全を確保するよう呼び掛けた。写真は記者会見する気象庁の弟子丸卓也予報課長=同日朝、都内【時事通信社】
時事通信社

 関東と東北地方南部では10日午前も大雨が続いた。気象庁は未明に栃木県に、朝に茨城県にそれぞれ大雨特別警報を発表し、自治体の避難情報に従って安全を確保するよう呼び掛けた。栃木県では1人が心肺停止、1人が行方不明となり、茨城県内では鬼怒川が氾濫した。

 栃木、茨城、千葉の各県では土砂災害や河川の氾濫などのため計約16万人に避難指示が出された。また、JR東日本は山形新幹線が福島―新庄間の終日運休を決定したほか、在来線も日光線全線や奥羽線、両毛線などの一部区間で運転を見合わせた。高速道路も東北道が栃木県内の一部区間で通行止めとなった。

 東京湾岸から東北地方南部にかけては発達した積乱雲が南北の帯状に連なり、9日午後から激しい雨が降り続いた。これは日本海側で台風18号から変わった温帯低気圧が北上する一方、太平洋側では17号が東北・北海道沖へ向かっており、湿った空気の流れがぶつかっているため。

 栃木県では日光市・今市で10日午前10時40分までの48時間雨量が613.5ミリに上るなど、観測史上最多雨量を記録する地点が続出した。関東と東北南部では土砂災害警戒情報が各地に出された。

 関東と東北の大雨は11日にかけて続き、北海道も台風17号が接近するにつれ大雨となる。11日正午までの24時間雨量は多い所で、関東と東北200ミリ、北海道150ミリ、北陸100ミリ。落雷や突風にも注意が必要。