川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、職員が入所者の女性を投げるようにしてベッドに移動させる様子。6月に長男が室内に隠したカメラで撮影した
共同通信社

 入所者3人が昨年11、12月に相次いで転落死した川崎市幸区の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で、入所している女性(86)が今年6月、職員に頭をたたかれたり暴言を吐かれたりする様子を長男が室内に隠したカメラで撮影していたことが9日、分かった。長男は映像を報道機関に提供し「刑事告訴も検討している」と明らかにした。

 長男は、女性が暴力を受けていることを施設側に訴えたが改善されなかったため撮影し、市に映像を提供したとしている。施設側は、同じ映像を市から見せられ「絶対にあってはならない。入所者や家族に申し訳ない」としている。