Appleの新iPhoneは、ハリーポッター風の動く写真が撮れる | TechCrunch Japan

新しいiPhone 6Sと6S Plusの発表と併せて、Appleは今日(米国時間9/9)、新機種を使った新しい写真の撮り方を披露した。その名は “Live Photos” 。これは撮った写真がGIFアニメのように動く機能で、新機種のForce Touch対応を利用している。即ち、写真は静止画として表示されるが、強くプレスすると命を吹き込まれて動きだす。

聞いたことあるって?そうだろう ― そしてそれは、画像がハリーポッターっぽいからだけではない。

実は、この種の機能のアイデアは以前他のスマートフォンにもあった。Nokiaは昨年同じような機能をLumia 930のNokia Cameraアプリで採用し、それを“Living Images”と呼んでいた

その類似性にもかかわらず、Appleが実装したということはこの機能が広く普及する可能性を持つことを意味している。同社があまり控え目でなく自慢したところによると、iPhoneは業界他社の3.5倍成長しており、最新モデルのiPhone 6は史上最もよく売れている。

Live Photosは、撮った写真をもっと楽しみたい人たちにアピールする機能追加といえる ― 特に若いユーザーに。この世代ではGIFアニメの人気が未だに根強く、TumblrやTwitterにはしょっちゅうこの手の画像が投稿されている。Facebookでさえこれに屈して、今年ついにタイムラインへのGIF投稿を許した

小さな子供たちもこれを喜ぶに違いないので、ママやパパのiPhoneで遊びたがる理由がまた一つ増える。そして、Appleのデモに子供が登場するのも偶然ではない。

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しかしAppleのLive Photosは実際にはGIFではない。複数の12Mピクセル高品質静止画からなるアニメーションだ(GIFは通常解像度が低い)。Appleの説明によると、画像には効率のよいフレーム間圧縮テクノロジーを使用し、新しい方法で撮影の瞬間を拡張している。静止画と動画の中間のような位置付けだ。バーストモードで撮った複数の写真をめくっていくのにも似ている。

Live Photoを撮影するためには、いつものように写真を撮ればよい。iOS 9は自動的に、シャッターを押す前後1.5秒ずつを取り込む。Live Photosには動きだけでなく音声も入る。

Live Photoを作ったら、それをロック画面の壁紙にすることもできる。新しいiPhoneは壁紙のアニメーションに対応している。

取り込んだLive Photosを、ユーザーがどうやってシェアするかについてAppleは語らなかったが、iPhone 6Sの製品ページは現時点でこの技術に制約があることを示している。ウェブサイトには「Live Photosの写真は、あなたのほかのApple製デバイスで見ることもできます」と書かれているが、他のスマートフォンユーザーやソーシャルメディアでシェアできるかどうかについての言及はない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook