安倍晋三首相は9月下旬、国連総会出席のために訪れる米ニューヨークで、ロシアのプーチン大統領と会談する方向で検討に入った。複数の日本政府関係者が10日、明らかにした。在任中の北方領土問題解決を掲げる首相が重視するプーチン氏の年内来日の実現に向け、環境整備を図る狙いがある。

 実現すれば、中国・北京でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に会談した昨年11月以来。ロシアが閣僚による北方領土訪問を繰り返すなど強硬姿勢を示す中、個人的信頼関係を築いてきたプーチン氏から、関係改善と領土問題進展への意欲を引き出せるかが焦点になる。

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