「中国危機」が誇張されすぎ!? 何を今さら「経済リスク懸念」=中国メディア | ニコニコニュース

サーチナ

 中国メディアの中金網は7日、中国経済の減速がグローバル企業にとっての「最大のリスク」になっていると報じる一方、一部では中国の危機が過度に誇張されているとの見方もあると伝えた。

 記事は、中国経済が“二桁成長”を維持してきたことは「昔のこと」であると論じたうえで、グローバル企業の多くが「最大のリスクは中国経済の減速」であると認識していると伝えた。

 続けて、中国経済が「ハードランディング」するのではないかとの懸念は昔から存在することであるとしながらも、「今年は特に懸念が高まっている」と指摘。中国経済の減速を示す経済指標や株価の急落、人民元の事実上の切り下げが懸念を呼んだ要因だと論じた。

 一方で記事は、中国経済に対する世界の懸念は「あまりに誇張されている」とする意見も存在すると伝え、世界最大級の広告代理店であるWPPグループの創業者であるマーティン・ソレルCEOが「中国株の下落は周期的な調整であり、懸念が過度に誇張されている」との見解を示したことを紹介した。

 さらに、野村証券のストラテジストであるボブ・ジャンジュア氏が「中国経済の減速がグローバル企業の業績を悪化させるとの見方は誤り」と主張したことを紹介。中国経済の減速は確かにリスクであるとしながらも、人民元の切り下げによって「グローバル企業の中国への輸出が減少することはなく、ましてや他国の輸出競争力が削られることもない」と論じた。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)