【ベルリン時事】中東などから押し寄せる難民の分担が欧州各国で課題になる中、欧州主要都市で12日、難民受け入れを訴える大規模デモが行われた。

 AFP通信などによると、ロンドンでは数万人が集結。「国境を開放しろ」などと書かれたプラカードを掲げて行進した。参加者の1人は「この集会は政府の難民対応が間違っていることをはっきり示すものだ」と述べ、難民受け入れで後手に回ったキャメロン政権を批判した。

 デンマークの首都コペンハーゲンのデモには約3万人が集まった。同様の行進がオランダでも行われ、ドイツやフランスでも難民との結束を呼び掛けるデモが続く。これに対し、難民受け入れ義務化に反対する東欧諸国では反難民デモが決行され、立場の違いが鮮明になっている。