民主党内で政権奪還に向けた野党勢力結集のため、党を解散する「解党論」が浮上している。党の支持率が低迷する中、分裂状態になった維新の党の一部などと新党を設立しなければ、来年夏の参院選や、次期衆院選は戦えないとの危機感が中堅・若手を中心に拡大。最大の支援組織である連合の古賀伸明会長も「新党」に言及して勢いづくが、岡田克也代表ら執行部は拙速だとして慎重姿勢を崩していない。

 「看板を変えるだけで、国民の期待が高まるという考えは安易だ。やみくもな政党の合併、解党にはくみしない」。岡田氏は12日、東京都内で開かれた労働組合の会合で、党内の解党論をけん制した。