【上海時事】中国船のサンゴ密漁が沖縄県・尖閣諸島周辺海域でも行われていた。浙江省南部の楽清市の検察当局が、高価な赤サンゴを尖閣諸島沖で採取したとして、密漁船員19人を起訴した。

 11日付の地元紙・銭江晩報などによると、楽清市公安は2014年12月、漁船3隻の船員19人をサンゴ密漁の疑いで拘束。市検察は、14年2月から尖閣諸島海域で赤サンゴ計30キロ以上を採取した罪で起訴した。市場価格は1000万元(約1億9000万円)以上という。

 中国サンゴ船をめぐっては、14年に小笠原諸島沖での大規模な密漁が問題となったが、九州や沖縄周辺海域でも摘発されたことがある。