「持ち帰り残業で過労自殺」=両親が英会話教室を提訴―大阪地裁

 大手英会話教室の講師だった女性=当時(22)=がうつ病で自殺したのは、長時間の持ち帰り残業を含む過労が原因として、大阪府に住む両親が14日、運営会社「アミティー」(岡山市)を相手取り、慰謝料など計約9100万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。

 女性は大学卒業後の2011年3月に入社し、金沢市で講師として勤務。同年6月に自宅マンションから飛び降り自殺した。金沢労働基準監督署は14年5月、労災と認めた。

 訴状によると、帰宅後も教材作りに追われた女性は友人に「毎日3時間睡眠ぐらい」とメールを送り、自殺前の時間外の労働時間は月平均114時間に上った。上司からは「段取りが悪すぎる」などと厳しく叱責されていた。

 女性の父親(64)は提訴後の記者会見で「会社は持ち帰りの指示とパワハラを全面否定している。裁判で明らかにしたい」と語った。

 アミティーの話 訴状が届いていないのでコメントできない。亡くなったことにお悔やみ申し上げる。