中国で再び「人食いエスカレーター」・・・「キターッ!」と利用者 直前に危険を察知、飛びのいて「死傷者なし」 | ニコニコニュース

サーチナ

 遼寧省瀋陽新民市内のショッピングセンター。13日午後2時半ごろ。店内にはのんびりと買い物を楽しむ客がいた。

 1階から2階に通じる登りのエスカレーター。20代に見える女性が乗っていた。もうすぐエスカレーターの最上部だ。その時、彼女の血相が変わった。いきなり、後ろ向きにエスカレーターを駆け下り始めた。その直後に、それまで女性の乗っていたステップが「ガゴン!」という音とともに脱落した。

 店員の対応も早かった。すぐに気づき、エスカレーターの停止ボタンを押した。エスカレーターは、脱落したステップの部分が最上部に来たところで止まった。脱落部分は「黒い穴」になった。

 エレベーターの脱落したステップからとっさに飛びのいた女性によると、足元のステップから異音が聞こえた。同時に、震動を感じた。とっさに体が動いた。後ろに飛びのいて、エレベーターの最下段まで駆け下りた。

 店内の買い物客が、事故を起こしたエスカレーターを取り巻いた。「乗っていた人が少なかったから、おおごとにならなかったんだよ」といった声が聞かれたという。

 同事故で死傷者は出なかった。

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◆解説◆


 中国では、エスカレーターのステップが脱落する事故が多発している。利用者が転落する場合もある。いわゆる「人食いエスカレーター」だ。エレベーターの事故も多い。そのため、多くの人が恐怖を感じている。上記女性が素早く「回避」できたのも、「エスカレーターは危険」との意識があったからと考えられる。

 事故が多発しているため、エレベーターやエスカレーターの安全性に関係する報道も多い。上記事故も同事故は新浪網など多くの中国メディアが報じた。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の上記記事掲載頁キャプチャー)