麻生太郎財務相
共同通信社

 麻生太郎財務相は15日の閣議後の記者会見で、消費税率10%への引き上げ後に増税分の一部を払い戻す還付制度の財務省案に関して「こだわるつもりは全くない」と述べ、与党の議論に委ねる考えを示した。「アイデアとして提案したのであって、問題があるなら(与党で)考えればいい」と指摘した。

 公明党は15日午前、税制調査会の総会を開き、財務省の還付制度案を議論。増税の負担軽減策として軽減税率の導入を選挙公約としてきた公明党には、還付制度案への批判が根強い。

 同日午後には自民党と協議会を開くが、公明党内に反対意見が広がっており、制度導入は見通せない。