【ソウル時事】14日付の韓国ハンギョレ新聞は、鉄鋼大手ポスコが新日鉄住金に対し、高機能鋼板「方向性電磁鋼板」の製造技術に関する秘密の不正取得・特許侵害問題で、合意金の名目で3000億ウォン(約305億円)を支払うことになったと報じた。

 同紙によれば、同鋼板を輸出する際には、技術使用料(ロイヤルティー)を支払い、地域別の輸出量も、新日鉄住金と協議して決めることになった。この見返りとして、新日鉄住金は、日本や米国などで起こした関連訴訟をすべて取り下げるという。

 この報道について、ポスコの広報担当者は「訴訟と交渉を並行しているが、(支払う金額など)具体的に決まっていない」と述べた。

 新日鉄住金の広報センターは「係争中なのでコメントできない」と話している。