東京電力福島第1原発事故の除染廃棄物を入れた袋が豪雨で福島県飯舘村の川に流出した問題で、環境省は15日、314袋を14日夜までに発見し、そのうち少なくとも163袋が破損していたと発表した。151袋は中身が空だった。

 保管してあった袋の数から計算すると、さらに81袋が流出しているとみられる。環境省は調査を急ぐとともに、回収作業を進める。

 村内を流れる新田川などの水が周辺の農地に流入し、保管していた袋が流れ出た。環境省によると、破損した163袋のうち94袋は農地の除染で刈り取った草木、15袋ははぎ取った土が入っていた。残りの54袋の中身は不明。